形成外科 ~きずあと②~
- 2021/05/25
- ↳ 傷・きずあと
夜間救急などで傷を縫う処置を受けられた後、形成外科で抜糸する様にと言われ抜糸時に受診される方もおられますが、
傷の初期段階、なるべく早い時点で形成外科を受診する方が縫い直しや適切な処置を行うことができるのでより目立ちにくい傷跡を目指す事ができます。
傷跡の経過を診る際、時間経過とともに赤みなどが目立たなくなり傷跡をご本人が許容できる様になる場合もありますが、やはり気になる傷跡に関しては手術など何らかの対応が必要になります。
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今回の症例の方は、眉毛部分に挫創(ざそう)ができてしまい夜間救急にて縫合処置を受けられました。
抜糸は形成外科でする様にと指示され受診され抜糸処置を行いました。
抜糸後から後療法(傷跡の固定圧迫など)を行いましたが、初期段階からある傷の陥凹(へこみ)や太い糸で強く縫う事による糸の跡(suture mark)はある程度残ってしまいます。
メリット、デメリットなど説明の上、ご本人と相談し形成外科的な手技を用いて局所麻酔下にキズアトの修正手術を行いました。
傷痕を消すことはできませんが、直線的な傷痕を分断し方向を変える事で目立ちにくくすることが可能です。
❕治療方法:きず跡修正手術
❕効果:目立つ傷跡を切除、目立ちにくい傷跡になるように調整して傷を縫います。
❕合併症:出血、感染、創治癒遷延、肥厚性瘢痕、傷跡など
❕注意点:きず痕を消すのではなく目立ちにくくする方法です。手術部の抜糸、抜糸後のテープ固定など後療法が必要です。
❕手術費用目安:181,500円(自費治療)
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関節や目、口などにかかるキズアトで動かしにくさなどを伴うひきつれ(瘢痕拘縮)があれば保険治療の対象になる事がありますが、見た目だけの改善目的であれば保険適応外になります。
けがの後、なるべく早く形成外科を受診することで縫い直しや適切なキズのケアの方法をお教えすることも可能です。
目立つ傷跡になる前に1日でも早く形成外科を受診されることをお勧めいたします。
関節や目、口などにかかるキズアトで動かしにくさなどを伴うひきつれ(瘢痕拘縮)があれば保険治療の対象になる事がありますが、見た目だけの改善目的であれば保険適応外になります。
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