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リンパ浮腫治療|形成外科・リンパ浮腫 LSクリニック 大阪梅田

リンパ浮腫治療

Lymphedema

リンパ浮腫とは

リンパの流れが悪くなり、うっ滞する事で起こる腕や脚のむくみの事です。
がんの治療におけるリンパ節の切除(リンパ節郭清)や、放射線治療により起こる事(二次性リンパ浮腫)が多いですが、もともとのリンパ管機能低下などがあり発症するもの(原発性リンパ浮腫)もあります。
二次性リンパ浮腫では、がん治療後直後から症状が出る方もいれば、20年以上経過してから発症する方もおられます。

リンパ浮腫の症状

リンパ液の流れが滞ることにより、浮腫をはじめ、次の様な症状が現れる事があります。

 

リンパ浮腫の症状

  • 疲れやすい
  • 腕や脚が重たく、だるい
  • 腕や脚を動かしづらい
  • 軽い痛みや違和感
  • 指輪、腕時計、衣類の袖口がキツく感じる

重症化すると、「むくみが酷くなる」「皮膚が硬く分厚くなる(象皮病)」「皮膚からリンパ液が漏れる(リンパ漏)」「皮膚が熱をもって赤くはれる(蜂窩織炎)」といったことが起こる事があります。

張り感やだるさのみで初期には自覚症状が少ないことが多いです。
特にがん治療後の方で違和感を感じたらできるだけ早く受診することが大切です。
むくみの自覚症状が出る前でも検査をすると、すでにリンパの流れに変化が出ている事があります。

 

検査・診断

当院では「超音波検査」「インドシアニングリーンリンパ管造影(ICGリンパ管造影)」などの検査でリンパ管の描出や重症度の診断をします。

  • 超音波検査(エコー検査)

    皮下に溜っているリンパ液や組織間の変性などを検査します。
    触診や計測だけではわからない進行度を診ることができます。

  • インドシアニングリーンリンパ管造影(ICGリンパ管造影)

    投影剤(インドシアニングリーン)を皮下に注射して、リンパ管の流れを撮影します。
    リンパ管の正確な位置や、漏れている部分を確かめることができます。
    (ヨードアレルギーの方は施行できません。)

 

治療・手術の流れ

リンパ浮腫は完治の困難な病気ですが、複合的理学療法と手術治療の併用により症状の改善・緩和・生活の質(QOL)の向上を目指します。

【複合的理学療法】は、保湿などのスキンケア、医療的なリンパドレナージ、専用ストッキング着用などによる圧迫療法、運動療法などが挙げられます。

【手術治療】では、溜まったリンパ液を流すためにリンパ管と静脈にバイパスを作り、新たなリンパの流れを作る「リンパ管静脈吻合術」などを行います。
局所麻酔下に2-3か所の吻合を行います。皮膚切開の大きさは1-3cm程度です。
体への負担の少ない局所麻酔で日帰り手術が可能です。

進行例では「脂肪吸引」(自費治療)などの減量手術を行う事もあります。
吸引の範囲に応じて局所麻酔もしくは静脈麻酔にて行います。
吸引のカニューラを挿入する傷はごく小さなものです。

  • 手術前
  • 手術後
治療方法
リンパ管静脈吻合術 LVA(保険適用)
効果
新たなリンパの流れを作りむくみの軽減を目指します。周径の改善、重だるさや皮膚の硬さの改善、浮腫進行を遅らせる、蜂窩織炎発症率を下げるなどの効果が期待できます。
合併症
出血、感染、創離開、傷跡、リンパ漏 など
注意点
手術後の圧迫療法が必要です。また効果に個人差があります。
治療方法
脂肪吸引(自費治療)
効果
過剰な皮下脂肪を減少させる効果があり、動かしにくさの改善や見た目の改善が期待できます。
合併症
出血、感染、皮膚壊死、ひきつれ、皮膚の凹凸など
注意点
手術後の圧迫療法が必要です。また効果に個人差があります。

費用

保存治療

複合的理学療法

費用  ※2024年5月価格改定 自費診療(税込)
医療リンパドレナージ CPT 60分 8,800円
セラピスト看護師カウンセリング 10分毎 1,650円
ICG造影検査 16,500円

+実費(弾性包帯、弾性ストッキングなど)

❢複合的理学療法のリスク注意点❢ 感染症による急性炎症、心不全、下肢静脈血栓症などがある方は行えません。

日帰り手術

リンパ管静脈吻合術

費用 保険適用 高額療養費制度の支給対象です。(年齢や所得によって費用が異なります。)

※詳しくは保険者(保険証の表面)にお問い合わせください。

脂肪吸引

費用 自費治療 220,000円~880,000円
部位サイズにより金額が異なります。

治療の流れ

Web予約もしくはお電話でご予約ください。
がん治療を受けておられる方は、主治医からの紹介状があればスムーズに診察を受けていただけますのでご準備ください。

  • 予約

    かかりつけ医や主治医がおられる方は紹介状をご準備の上、web予約もしくはお電話で初診日をご予約ください。
    (可能な限り心臓、肝臓、腎臓、内分泌などの内科疾患によるものや薬剤による浮腫では無い事のご確認を頂いて受診ください。)
    ※予約確認と状態確認のため セラピストよりお電話を差し上げることがございます。

  • 初診

    症状や病歴、過去の手術内容、周径測定、超音波検査などの診察を行います。
    手術希望、適応のある方は術前血液検査を行い、手術日の相談、手術方法の説明、手術前後のオリエンテーションを行います。(基本的に手術前に複合的理学療法を受けて頂いている必要があります。)【所要時間:約1時間程度】

  • 今までに複合的理学療法の指導などを受けられたことのない方

    リンパ浮腫の改善には手術以外の複合的理学療法の知識も併せて欠かせません。
    必要な場合は当院でも専属のリンパドレナージセラピスト・リンパ浮腫療法士が複合的理学療法指導の対応をいたします(自費治療)。
    遠方の方などはご自宅近くの施設との連携も可能です。
    その後、手術希望・適応のある方は手術のご案内をいたします。

  • 手術日(リンパ管静脈吻合術)

    手術前にICGリンパ管造影・超音波検査を行い手術部位のマーキングなどを行います。
    体への負担の少ない局所麻酔での手術を行います。(2~3時間程度)
    局所麻酔での手術ですので、手術後は徒歩でご帰宅が可能です。
    ※手術当日に車を運転することは禁止です。

  • 手術後のフォロー

    手術翌日、1週間(抜糸)、1か月、3か月、6か月で状態を診察させていただきます。
    ※遠方で翌日の来院が難しい場合、初診時にご相談ください。
    手術後は、状態に応じて複合的理学療法などの保存的治療や指導なども行います。
    経過に応じて追加治療を検討いたします。

 

初診のご予約

主治医がおられる場合はご相談の上、WEB予約もしくはお電話(06-6341-2212)にてご予約をお願いします。

問診表を印刷し記入持参いただきますと受付がスムーズです。