リンパ浮腫 ~日帰りリンパ浮腫手術 リンパ管静脈吻合術~
- 2021/05/20
- リンパ浮腫
今回はリンパ浮腫の手術治療についてのご案内です。
複合的理学療法(CPT:Complex Physical Therapy)をもとにした保存治療後に適応のある方はリンパ浮腫に対する手術治療をご提案いたします。
リンパ浮腫に対する手術治療のなかで、うっ滞したリンパ液のバイパス路を作成するのがリンパ管静脈吻合術(LVA:lymphaticovenular anastomosis)になります。
(リンパ管疾患情報ステーションより抜粋)
心臓から動脈血として全身の細胞に血液が運ばれ約90%が静脈血として心臓に戻り、残りの約10%がリンパ液としてリンパ管を通って回収されます。
回収されたリンパ液はリンパ管を通り最終的には鎖骨部あたりで静脈に戻るのですが、リンパ浮腫ではこの経路に閉塞などが生じているためリンパ液がうまく回収されない状態となっています。
リンパ管静脈吻合術(LVA)では問題となっているリンパ管の経路よりも末梢(遠い位置)の腕や脚でリンパ管から静脈へのバイパスを作成することで新たにリンパ液の流れを作りうっ滞したリンパ液の排出を目指します。
手術は局所麻酔下に1‐3㎝程度の皮膚切開から、手術用顕微鏡を使って超微小血管外科(スーパーマイクロサージャリー)の技術を用いて0.5mm程度のリンパ管と静脈を吻合します。
リンパ管静脈吻合手術により浮腫進行の抑制や改善、皮膚硬化の改善、蜂窩織炎頻度を減らす効果などが期待できます。
手術後も圧迫療法などの保存治療は継続して行う必要はありますが場合によっては圧迫療法を軽くさせることが可能なこともあります。
(効果には個人差があります。また、進行例ではリンパ管の変性が進み手術の効果が乏しいこともあります。)
🔹LVA(リンパ管静脈吻合術)🔹
溜まったリンパ液を流すためにリンパ管と静脈にバイパスを作り、新たなリンパの流れを作ります。局所麻酔下に2-3か所の吻合を行います。皮膚切開の大きさは1-3cm程度です。
体への負担の少ない局所麻酔で<strong>日帰り手術</strong>が可能です。
🔹LVAの費用🔹
保険適応 高額療養費制度の支給対象です。(年齢や所得によって費用が異なります。)
※詳しくは保険者(保険証の表面)にお問い合わせください。
⚠️LVAのリスク⚠️
出血、感染、創治癒遷延、効果の個人差など
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形成外科・リンパ浮腫
【大阪梅田LSクリニック】
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LSクリニックではリンパ管静脈吻合をはじめとした日帰りでのリンパ浮腫手術を行っております。
お仕事など様々な理由で入院加療できない方や平日の手術が難しい場合もご相談させていただきます。(土日の手術も対応可能です。)
がん術後のむくみから特発性リンパ浮腫、診断、保存治療・手術治療までご相談下さい。